指標結果の良し悪しよりも、予想と比べてどうかが重要
経済動向を示す米国指標の結果はファンダメンタル分析にとって非常に重要な情報だが、為替の動き予測としては指標の結果が良いか悪いかということよりも、各金融機関が予想している結果(コンセンサス)と比べて結果が良いか悪いかが大きなポイント。
基本的には、注目度の高い指標でサプライズがある場合、為替レートが数分で大きく動くこともある。
指標結果が予想より良い時、その通貨が買われる傾向。
逆に指標結果が予想より悪い時、通貨が急に売られることもよくある。
指標結果で最も重要なのは、指標後の反応で相場のトレンドを見極めること。
米国指標が予想より良かった場合は通常「米ドル」が買われる。
しかし時には、米ドルが買われない、もしくは反対に米ドルが売られる場合もあり。
これは市場のトレンドが米ドル売り寄りである可能性を示す。
逆に米国指標が予想より悪かった時、通常であればドルが売られるが、そうならない時は市場が米ドル買い寄りである可能性が高いということになる。
このように指標後の相場反応を見極めることが、短期的な為替レート予測の精度を上げることできる。
FX気になるニュース
★寝た子を起こしドル売り一旦終了
FRBは今週のFOMCで景気判断を下方修正し、リーマンショック以降拡大させたバランスシートからの利益を米国債購入に再投資するという新たな緩和策を発表した。バーナンキ議長を始め、FRBが示してきた慎重姿勢を具体化しきてている。期待通りの内容で、市場も歓迎するかと思いきや、現状は逆の反応を見せている。過度な慎重姿勢が寝た子を起こしてしまったようだ。先行きに対するセンチメントが低下し、株は急落、ドル買いが強まるという、米国にとっては踏んだり蹴ったりの展開となっている。ただ、今回の決定に対する是非そのものは、長い時間をかけての検証が必要で、早計に判断すべきではない。
トレンドを確認すると、ドル安の流れが完全に止まっている。ユーロドルは上から中立へトレンドを落とし、リスク回避からユーロ円やポンド円も上から中立へトレンドを落とした。一方、ドル円は下げトレンド継続ではあるが、短期のトレンドを見た限りでは下押し圧力は和らいでいるようだ。ドル買いがサポートしている。ドル円は他のクロス円と比較すると値保ちは良い方。これまで、ドル円が急落する場合は、ドル安に起因したものがほとんど。今回のようにドル高の局面では、円高と言えども、リーマンショックのようなバランス崩壊にならない限り、そう簡単には崩れない。もっとも上値も重いが。
東京市場では政府、日銀の対応を巡って憶測が飛び交っていたようだが、日本単独なら何もしないのがベスト。ちなみに、スイス中銀はスイスフラン売り・ユーロ買い介入を続けたことが影響し、中間決算で損失を計上。国内では、介入は間違いで何の成果もなかったと批判を浴びていたようだ。
★緩やかに巻き戻し継続か
さて来週だが、しばらく続いたトレンドに一旦終了のサインが出ていることから、巻き戻しの動きは継続すと見る。ユーロドルは更に下値模索を予想。一方、ドル円は底堅い動きも期待できるが、基本的に上値は重い展開を想定。ただ、今週ほどは激しい動きにはならないことも考えらえる。
【情報:クルーク】